消費者目線

食品包装資材の商品開発のためには、デザインなどの企画はもちろんですが、マーケティング調査というものが非常に重要になっているのではないでしょうか。

包装資材を専門に扱う会社では、さらに広報活動といったものも行なっているようで、消費者からのアンケートなどを基に調査を行なったり、新しい資材の企画などを考える部署がある会社もあるようです。

アンケート内容としては、主要都市在住の女性を対象にし、フルーツや野菜などを購入し、取り扱う際に困った事や、要望などの有無についてを調査しているようです。このようなアンケートを活用して包装についてのニーズを明確に把握することにより、商品開発を消費者目線で進めていくことができると言えるでしょう。

また、さまざまなスーパーマーケットの視察なども行ない、販売方法や形態といったものの調査を行うことにより、より消費者の心を掴むようなデザインを考案できるよう工夫しているという会社もあるようです。なかには、会社内にデザイン専門の組織を立ち上げたというところもあるようで、市場に出回る何十億枚という袋との差別化を図ることを目的としていると言われています。

デザインはもちろん、情報発信といった面での工夫がされ、農産物の包装自体を広告媒体としてとらえるなど、様々な挑戦がなされているようです。始まりはなんとなく食材を扱うのは大抵女性という考えから、包装資材に載せる広告は女性に喜ばれる情報であればどのようなものでもいいというような流れだったそうですが、スーパーの利用者に情報発信できるという観点から考え直し、農産物とはかけ離れたメーカーなどとのコラボが提案されたりしているようです。

スーパーの店舗の魅せ方に関しては、日本より海外の方が発展していることもあり、こういった研究においては海外のやり方を参考にして製品を開発するといった会社も近年では多くあると言われています。

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