「包む」は重要

                   

「包装って、とても大事なんだよ」

急にそんなことを言われても、このサイトをご覧になっている方の中にはピンとこない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もしくは包装にマイナスなイメージを持つ人も少なくないのではないでしょうか。

レジ袋を有料化し、それによりマイバッグの持参を促したり、コストカットを目的に包装を簡易なものに切り替える企業があったりなど、包装材の消費量を減らそうとする動きも報道されていることもあり、包装をすること自体を良しとしない風潮もあります。

包装材は使用後、ゴミになりうる。それは本当です。

でも考えてみてください。
もし包装がこの世界になかったら、どうなるでしょうか?

もし包装がなかったら?

                  

                   

物の持ち運びが不便です。

壊れやすい陶器の食器やガラスの瓶をそのままバッグに入れて歩き回ると、壊れやすくなってしまいます。

雑貨や本を汚れから守るのも難しくなります。

近年は透明なOPP袋で包むことで、汚れやホコリから商品を守りつつ、しっかりと中身を見せるのが当たり前になりました。もしこの透明袋の包装がなければ、商品を直に販売することになるでしょう。

                   

情報を表示し伝えることが難しくなります。

例えば食品であれば、消費期限や賞味期限や生産者情報をパッケージに表示しています。店頭ではポップやバナーで掲載できても、購入し持ち帰ったあとでその情報を確認するのは厳しいのではないでしょうか。

商品パッケージが存在しなくなります。

缶詰やレトルト食品や長期保存食品のパッケージだって包装です。
包装が無ければ日持ちしない切った生ハムや汁が出やすいお漬物などをスーパーで販売するのも難しくなるでしょう。レトルトカレーもクリームを使ったデザートも全部包装があるから販売できています。小分け商品も無くなるわけですし、ポテトチップスなどのお菓子を湿気やカビから守るのも無理です。

昔々のように、調味料を買いに行くならそれを詰めるための瓶を持って、お豆腐屋さんへ豆腐を買いに行くときは家庭の鍋を持って……そんな生活、嫌ですよね。

もし包装が無くなったら、食品をはじめ多くの商品が、市場から姿を消してしまうことでしょう。つまり包むという技術は既に現代社会に浸透し切った欠かせない技術となっているのです。

包む技術を学ぶには?

包む技術は多岐に渡りますし、日々新たな技術が開発されているわけですから、その全容を把握するのは難しいと思います。そこでおすすめするのは、段階を追って学んでいくことです。

最初は包むことの役割について勉強してみましょう。それはつまり「どうして包装がこんなにも発展したのか?」という理由を知ることにも繋がるはずです。

その後で具体的な技術について学ぶことで、より理解を深めやすくなるのではないかと考えています。