各種プラスチックを使った包装容器は、いまでは多方面に使われるようになり、形態としてもケース状のものやチューブあるいは絞り出しタイプとバラエティーに富んだ使われ方がされています。よく見かける練りわさびなどで代表されるようなチューブ形状と、マヨネーズのような「絞り出し容器」が商品ととともに定番の食品容器として親しまれています。これら柔軟性ある素材で作られた容器は「半剛性容器」とも呼ばれ、皿や箱状になった剛性容器と区分けされています。それまで食材に使用されていたガラス瓶や金属缶にとって代わって、プラスチックを使った容器の使用範囲が大きく拡大していったのには、プラスチックの弱点を克服していった結果と言われています。とくにガスバリアー性と言われる酸素や水蒸気といった外部要因からの遮断性向上の取り組みの成果が大きく関わっていました。
