厚みのムラ

ロールというのは、フィルムと接して回転しています。ロールとフィルムにスリップがないとすると、A,B,Cの部分で進行速度が異なります。フィルムの流れ方向に直角に引いた線は、進行方向に凸になります。一方で、フィル物流れ方向に平行に引いた線はTD線に直角になろうとするので、部分的にフィルムはロール上に斜めに入ってくることになります。内側に押し付けられるような力が働くことになります。この力がロール上でのフィルムの座屈力より大きくなれば、盛り上がります。皺が発生して、程度が進めば折れ皺になります。フィルムとロールの間のスリップ性が良ければフィルムとロールの間の摩擦力が小さくなります。フィルムは、TD方向に滑って、座屈は発生しないのだそうです。要するに皺は発生しないということです。これは巻き取る場合も全く同様です。