紙製包装容器といえば、一般消費者に身近な牛乳パックに代表される紙パックや段ボール箱などがあり、業務用では「パックインボックス」という段ボール箱とプラスチック・バックがセットとなったものがあります。主流となる液体食品向け紙パックには、強度を上げることと、食品を扱ううえで欠かせない外的要因を遮断するバリアー性向上という解決しなければいけない課題がありました。バリアー性向上の一つの解決策が「無菌包装」と呼ばれるもので、腐敗や変質をもたらす微生物を皆無となる商業的無菌とするもので、常温下での流通を可能とする包装です。一方、「無菌化包装」は商業的無菌は保証できない一部食品に対し、低レベルの存在を許容しつつもその厳格な管理と冷蔵での流通を基本とする包装です。